保護メガネとは
人間は外界の情報の80%以上を
視覚【眼】から得ると言われています。
眼は、人間の体の中でも再生機能をほとんど持たない器官とも
言われています。眼球の表面積は、体表面積全体の約600分の1で、
換算しますと約0.17%になります。それに対して、
眼の労働災害の発生比率は、全災害の約30%にも達します。
「0.17%に対して、30%」いかに眼の災害が多いかが、
お分かりいただけると思います。
眼の構造について
眼球は前後径約24ミリで、外層は約1ミリの強膜と呼ばれる硬い膜に覆われており、
前方は半球状に膨れた透明な角膜となっています。
次に、カメラでいうところの絞りの役目を果たす虹彩、レンズの水晶体、水晶体を調節する毛様体、
中間に硝子体があり、フィルムの役割を果たす網膜があります。
外から入った光は、各器官を通り網膜に像を結び、視神経を通って脳へ伝達します。
保護メガネとは
保護メガネは工場や研究所、医療現場をはじめ、粉じんや飛来物が発生する可能性のあるあらゆる 作業現場で眼への異物(ゴミ、チリ、金属等のかけら、液体等)の侵入を
防ぐためにかけるメガネです。モノを見るとき、作業時に発生する飛来物、浮遊粉塵等から
眼を保護するために、工学性能、耐衝撃性、耐摩耗性に基づいて作られています。
現在、眼への異物混入事故は毎年数多く発生しておりますが、ほとんどが
保護メガネを正しく着用することによって防げた事故だと言われております。
その他、フレームの強度等細部にわたりJIS規格(JIS T8147)で定められています。
製品選定は「JIS規格品」やJIS規格品と同等の性能を持つ製品を選定することが安全のポイントです。
保護メガネを選ぶ際は作業用途にあったタイプを選びましょう。
- 注意!
- ●視力矯正用メガネを、保護メガネの代用として作業をしている人をよく見かけますが、これは裸眼で作業をしているのと同じです。視力矯正メガネは近視、遠視、乱視の屈折異常または老眼を強制して物体の存在や形状を
確認する眼の能力の回復をはかるためのもので保護具とは異なります。
●保護メガネは万能ではなく、正しく使用してこそ安全性が高まります。保護メガネは作業中に発生するいろんな危険物から保護するようにつくられています。これらの機能を発揮するために、選定、使用方法、保守点検等に注意が必要です。
また、防曇効果がなくなり、保護メガネの機能が発揮しにくくなります。
取扱メーカー
- ●安全靴
- ノサックス、シモン、青木、シバタ
- ●安全帯
- 藤井電工、サンコー、谷沢
- ●保護メガネ
- 山本光学、トーアボージン、理研オプテック
- ●保護マスク
- 興研、重松、日本バイリーン、スリーエムヘルスケア
- ●ヘルメット
- ディックプラスチック、山崎、谷沢、住友ベークライト
- ●ユニフォーム
- アイトス、自重堂、東洋リントフリー
- ●その他
- 日本緑十字社、ユニット、トーグ安全工業、ヤマトプロテック
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